惑わしの5days
この男の子、随分と丁寧って言うか……礼儀正しい男の子なんだな。


身長は冴城君や岩本君よりちょっと低い位だから、同い年?


「良かった……じゃあついて来てくれますか?」


「ああ、ハイハイ」


よく状況が掴めないまま、私は男の子の後をついてゆく。


連れて来られた場所は、1階の隅っこにある空き教室だった。


「それで?話とは?」


空き教室に来るまでずーーっと一言も話さなかった男の子に向かい、声をかける。


クルリとこちらを向いた男の子は、まだ赤い顔をしていた。


んんん~?この人、熱でもあんの??
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