惑わしの5days
「で?まだ返事してないんだろう?田薮。お前何て返すんだよ」


「え……いや……よくよく考えてから、お答えしようかと………」


なぜか岩本君は、千枚通し並の鋭さを宿した目で私を射抜き続ける。


迫力に圧されてゴニョゴニョ声になる私は、居心地の悪さを感じていた。


まぁ私は本来この学校の生徒じゃないので、入れ替わり1日目から居心地の悪さは感じていたけど……


「フーーン…」


「あっ!元気もうすぐ次の授業始まるよ!早く席に着いて、準備しないと!!」


かなりしどろもどろになって困ってると、睦杜ちゃんが壁の時計を指差し言った。
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