惑わしの5days
ハッとして慌てて口を両手で覆ったけど、周りの皆は誰一人として特に気にしてない様子。


「良、良かった……」


ホッとして両手を離すと、睦杜ちゃんが冴城君に近づいて行った。


「冴城君、1人だなんて珍しいねぇーーー」


「あっ……小早川」


睦杜ちゃんの声に反応して、窓の外に向けていた視線をこっちに移す冴城君。


「今日は元気と一緒にご飯食べないのーー?」


「いや……元気は今日昌治達と一緒に食うんだって」


「そっかぁ。だったら私と光と一緒にお昼ご飯食べない?いいでしょ?光」


「え………えええっ!?」
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