惑わしの５ｄａｙｓ

私も今すぐにでも夢の中に行きたいが、生憎まだ授業が残っている。


ここで寝ちゃったら、光に何言われるか……それに一昨日の国語の時と同じ事が起きるのは、出来るなら避けたい。


「頑張れ、私！」


小声で自分を叱咤激励して、両頬を軽くパチンと叩いて気合いを入れる。


その甲斐あってか、どうにか授業が終わるまで眠らないで済んだ。


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「う～～～ん……冴城君、遅いなぁ………」


眠気と戦いつつも全ての授業を終え、いつも通り図書室に来た私。


だけど幾ら待っても、冴城君が来ないのだ。