惑わしの5days
黙々と歩いている私だけれど、内心緊張でお腹が痛い。


だけど冴城君の不機嫌の理由が分からない以上何の解決策も打ち出せないし、今は学校行くしか私に道は無いんだ。


「栞と光の田薮姉妹の入れ替わりも、今日で最後かぁ……何だか少しさみしいわ」


「睦杜ちゃん、それ絶対ウソでしょう。実はホッとしてるでしょう」


「栞、帰ってきたらジュースで乾杯しようね!!」


「「この入れ替わりの大元となった、お前が言うな!!」」


姉と親友に同時に説教された光は、また昨日みたくシューンと落ち込む。


「“最後”…………か……」
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