惑わしの5days
つまりこの人は私を“光”だと思い、私に好きだと言っている。
そうだ。思い出した。
顔赤くしてモジモジしてた冴城君が、誰かに似てた気がしてたのは―――…
昨日の萱嶋君と、全く同じだったからだ。
萱嶋君と同様、冴城君も………光の事が好きなんだ。
私……“栞”じゃなくて。
「なぁ…お前は「――――っ、離してっ!!」」
残酷過ぎる現実に気づいた私は、両腕に有らん限りの力を込めて冴城君を突き飛ばしていた。
いきなり突き飛ばされて踏ん張れなかった冴城君は、いとも簡単に3、4歩私から離れた。
「田、田薮?」
そうだ。思い出した。
顔赤くしてモジモジしてた冴城君が、誰かに似てた気がしてたのは―――…
昨日の萱嶋君と、全く同じだったからだ。
萱嶋君と同様、冴城君も………光の事が好きなんだ。
私……“栞”じゃなくて。
「なぁ…お前は「――――っ、離してっ!!」」
残酷過ぎる現実に気づいた私は、両腕に有らん限りの力を込めて冴城君を突き飛ばしていた。
いきなり突き飛ばされて踏ん張れなかった冴城君は、いとも簡単に3、4歩私から離れた。
「田、田薮?」