惑わしの5days
今この場でギャースカ喚いたって、きっと何にもならない。


そう判断したオレは、ゆっくりと元気に質問した。


「そっ。解決出来なくても、オレがさせるし」


マンガを読みながらでも、元気から出ているオーラは真剣そのもの。


色々動き回りたいってのが本音だけど、八方塞がりなこの状況では、コイツを信じる事しか出来ない。


「……そっか」


力無く返すオレの声が、自室にポツリと流れた。


―――
――――
―――――…


「はよっ、元気」


「よう想兵」


更に時間は経ち、2日後の月曜日。


「なぁ、田薮は……?」
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