惑わしの5days
初めて聞いた、冴城君の声で作られた“栞”という自分の名前。
その名前を聞いたのは、愛の告白の最中(さなか)。
「…………本……当…に?ウソじゃない?」
当然すぐには信じられなくて、呆然モードで聞き返す。
冴城君は相当マヌケ面してるであろう私を見て、小さくクッと笑った。
「ウソじゃない。本当。オレが好きなのは、正真正銘栞なの」
春みたいな穏やかな声でもう1度“好きだ”と言われ、ポンポンと頭を撫でられる。
「だから……栞、オレの彼女になってよ」
この言葉を聞いた瞬間、私の涙腺は再び崩壊した。
その名前を聞いたのは、愛の告白の最中(さなか)。
「…………本……当…に?ウソじゃない?」
当然すぐには信じられなくて、呆然モードで聞き返す。
冴城君は相当マヌケ面してるであろう私を見て、小さくクッと笑った。
「ウソじゃない。本当。オレが好きなのは、正真正銘栞なの」
春みたいな穏やかな声でもう1度“好きだ”と言われ、ポンポンと頭を撫でられる。
「だから……栞、オレの彼女になってよ」
この言葉を聞いた瞬間、私の涙腺は再び崩壊した。