惑わしの5days
どうやら私は、光に甘いらしい。


「まったく……栞も光庇っちゃって……2人共早く朝ご飯食べて、学校行きなさい」


苦笑いで光を庇う私に、母は呆れのため息をついていた。


「ハーイ。光、早く食べな。そろそろ出るよ」


「えっ、ちょっと待ってよ!!まだ目玉焼き食べてないのに!!」


私が目玉焼きの最後の一口を食べ終わり、箸を置いたと同時に慌ててご飯を掻き込む光。


先にリビングを出て玄関でクツを履いていると、後からバタバタとやって来た。


「「行ってきまーーーす!!」」


ああ……


今日もまたハモった…………
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