惑わしの5days
私がいつまで経っても読み始めないからか、クラスの殆どが私に注目している。


あああ……!仕方がない!いつまでもこうしちゃいられないし………


「すみません先生。どこを読めば……」


恥を忍んで口を開いた時、ポン…と机の上に小さく折り畳まれた白い紙が乗っかった。


へっ?何コレ?


不思議に思いながらも、先生にバレない様にソッと紙を広げる。


すると、そこには――――…


『132ページ・5行目から

想兵』


キッチリとした少し右上がりの文字で、そう書かれていたのだった。


コ、コレ…冴城君が……!?
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