忘れられないヒト
私は、偽名を使って入室。
だって、その場限りのつもりだったから。
長く連絡とろうなんて思ってなかった。
あの人は、本名だった。
『初めまして~。ありさです。』
『サトルです。よろしくね。』
『サトル君は、いくつ?どこ住み?』
『年は、秘密。横浜に住んでるよ。ありさちゃんは?』
『何で、秘密なの~?ウチは、三重住みの21だよ。遠いね!』
『そうだね~。年は、言ったら引くから言わないよ』
『何で~?引かないから』
最初は、こんな感じだった。
年とか、どこに住んでるとかホント興味なかった。
< 2 / 14 >

この作品をシェア

pagetop