死神のレシピ
昨日は気付かなかったけど「アントニーの店」と書いた看板が掲げられている



レストランだったんだ



でもテーブルが一つしかない



ますます怪しい



あ、アントニーが出てきた



尾行開始



近づき過ぎないように注意して後をついて行く



アントニーの目的地はすぐに分かった



沢山のテントや屋台が立ち並ぶ露天市場だ



赤や緑の色鮮やで新鮮なフルーツ



思わず涎が出てしまいそうな肉や獲れたての魚



その新鮮な食材を買い求めにやってきた大勢の人達



私はアントニーを見失わないように目を凝らして双眼鏡を覗き込んだ



「アントニー
こんにちは。」



「ダルシーさん
こんにちは。」



「やあ、アントニー。」



「ロニーさんこんにちは
腰の方はもう大丈夫ですか?」


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