死神のレシピ
扉を開けたのはアントニーだった



「ビックリしたなぁ
物置から声がすると思ったら
君だったのか。
いつも君は意外な
タイミングで現れるね。」



そう言って笑った



「腹減ってるか?」



「うん。」



「すぐに用意するから
こっちにおいで。」



アントニーは優しくそう言った



そんなアントニーを見ていると、やっぱりアントニーは魔法使いなんじゃないかと思ったんだ



だって



たった1日で私の頭の中を



アントニーでいっぱいにしてしまったから


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