死神のレシピ
だめだこりゃ



私は諦めて病院を後にした



再び死者の魂を求めて、夜の街を彷徨い歩いた



しばらく歩いていると夜の静寂を切り裂くような爆音を轟かせて、1台のスポーツカーが現れた



前を通り過ぎたスポーツカーは私のすぐ近くに停車した



私は身を潜めた



それにしても高そうな車だな



車1台で家1軒分ぐらいするんじゃないの?



どんな人が乗ってるんだろう?



私は目を凝らして人が降りてくるのを待った



助手席側のドアが開いた



そこから一人の女の人が降りてきた



あ!



それは…



アントニーとキスをしていた女の人だった


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