死神のレシピ
私の横でダレルはとても寂しそうに俯いて歩いていた



寂しいのは私も同じだった



折角こんなに仲良くなれたのに…



お別れなんて、やっぱり寂しい



でも寂しくてもダレルの為なんだ



明るく送り出してあげよう



私は学校までの道すがら、努めて明るく振る舞った



「学校に行ったら
みんなとサッカー出来るね
楽しみだね。」



「うん…。」



「お絵描きだって
出来るよ。」



「うん…。」



いくら私が明るく話しかけても、ダレルは元気なく答えるだけだった


< 85 / 125 >

この作品をシェア

pagetop