死神のレシピ
しばらく歩いて行くと道の先に天国学校が見えてきた



お別れの時間が刻一刻と迫っていた



私達は手をしっかり握って



学校までの道を歩いていった



学校の門を通って校舎に入る



校舎の中は授業中なので凄く静かだ



受付の人に声を掛けると応接室に通された



すぐに担当者がやってきた



「君がダレル君か
天国学校にようこそ!」



担当者はニッコリ笑ってダレルと握手をした



担当者は誠実そうな人だった



その笑顔を見て私は安心した



私の方に向き直った担当者は、私の目を真っ直ぐに見て言った



「ダレル君は私達が責任を持って
大切に育てます
ご安心下さい。」


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