死神のレシピ
私も目を真っ直ぐに見て



「ダレルを宜しくお願いします。」



と言った



担当者はニッコリ笑って頷いた



「最後にダレルと話を
させてもらっていいですか?」



そう言った私に担当者は



「分かりました
私は外で待ってますので。」



と言ってドアを開けて出て行った



私はさっきから無言で俯くダレルに語りかけた




「ダレル…
頑張ってね。」



「・・・。」



「あなたの事
ずっと応援してるから。」



「・・・。」



「ダレル何か言ってよ。」



「会いに来てくれる?」



「うん
会いに来る。」



「ホントに?」



「うん
必ず会いに来る。」



私はダレルを抱きしめた


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