心の扉

そのノートを通して クラスメートと会話できるようになった頃､私は保健室登校が できるようになった｡

クラスメートには ｢そっとしてほしい｣と言っていたので クラスメートのみんなが 私のことで騒ぐことは なかったらしい｡

自転車をこいで 学校に通うことができるまでには 回復していなかったので 相談室の先生が 送迎をしてくれた｡

クラスメートには 励まされたけど 学校に行くと 給食の香りがする｡ その度に私は調子を悪くして 自宅に帰った｡

給食の香りが 何かを思い出させようとする｡ しかし､私の脳は それを遮る｡ 体が私にうったえる拒否反応に 私は苦しんでいた｡

そして この先で 死にたいと思う感情を 抱くことになるとは 思ってもいなかった…｡