心の扉
「お父様は脳梗塞におかされましたが お父様なりに 病と闘っています…」

「主治医の私からなんですが… お父様の脳は 小学一年生ほどの 思考しかありません… そのため 人格が変わる可能性が 十分に考えられます…」

母は泣いていた… 私はただ 考えていた… 「もう幼い頃みたいに 遊んでくれるような お父さんじゃないんだ…」

「お父さん 幼い頃よく肩車してくれたよね… 肩車してって 私はもう、ねだる歳じゃないけど… たくさんの思い出 ありがとう…」

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