心の扉
毎朝交わしていた 「おはよう」の言葉を 父から聞くことは なかった。

父が私を見ると 睨みつけるように視線を変える。
母にも兄にも見せない 私だけを睨む視線…

言葉では言えない何かを 私に言いたいの? 父が睨む視線の意味が 私には理解できなかった…。

次第に悪化する 父の態度。

私が学校に行かないから…?

父は私を監視するようになった。 私がどこへ行くにも カーテンから覗くような身振りで 私を見ている…。

私は この時から怯えてた…。
< 16 / 29 >

この作品をシェア

pagetop