心の扉
「気持ちよかったよぉ またしよ~ね」 父が私にそう言うと 勢いよく ドアを閉めた。

私は脱がされた服を見つめることしか出来なくて… 誰に助けを求めていいのか 分からなかった…。

自分に「嘘だ」 何度も言い聞かせて 自分を落ち着かせようとした…。

でも それが出来ない…。

「私は… 実のお父さんに犯された…」 叫ばずには居られなくて 思いっきり叫んだ…。

「いやぁぁぁ!!」 私の叫び声に 気づいてくれる人は 誰もいなかった…。

私は この時 「家族なんて絶対に 要らない」 心の底から そう思った…。

それから私は 家族を信用しなくなっていった。
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