心の扉
外からは古びて見えた 児童相談所。 中に入ると 外見では予想もつかないほど 内装は綺麗だった。

中へ入ると たくさんの人に 歓迎された。

児童相談所に来ていた子供は 小学生の子供から 高校生ぐらいに見えた。

私と違う 様々な悩みを抱えて ここへ来た子供たち。
子供たちみんなが 「家に帰りたい」 そう言っていた。

私がここへ来て ある女の子と出会った。 名前は あゆみちゃん。 小学5年生の子だった。

私を「お姉ちゃん」と呼んでくれて その姿が たまらなく可愛かった。

あゆみちゃんと同じ部屋になって 私に話を聞かせてくれた。

その子は 実の母親による暴力で ここへ来たと言う。

「帰りたいけど お母さんが怖い」 そう言って 泣いてしまう。 私は あゆみちゃんの背中をさすった。

この世界に 生まれてきた子どもは 全員 幸せにならなきゃいけない。

でも 子どもの幸せを なぜ実の親が奪うのか?
親の都合で なぜ子どもが振り回されなければ ならないのか?
私には全く分からなかった。
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