心の扉
薬を飲んでも 眠れずに 起きていた。

お菓子を詰めて 作業をした先輩が 私に話かけてくれた。
「みんな、ここに居たくて居るわけじゃないんだよ」 先輩の言葉に 泣くことしか出来なくて…

私だけじゃない みんな辛いのは 分かってる。 だけど こんなの自分が 惨めすぎる…。

亡くなった父が憎かった。 本心で父を恨んだ。

でも 誰にも言えなくて…。
早く 病院に行きたかった。

病院を紹介されるのには まだ時間がかかると言われ 私は気分が狂いそうになった。

それでも 自分を支えようと 必死になって… でも時間が過ぎるのは 遅くて…。

寮のお別れ旅行が やってきた。
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