心の扉
両親は私を尊重してくれるようになった。

私が学校に行かないことで 近所からの目線は 怖いものだったらしい。

でも 4つ離れた私の兄は 私に学校に行ってほしいと 言っていた。

私が学校に行かないことに腹を立て 私の腰を 蹴ったこともあった。

腰には痣ができて 2週間ほど 湿布を貼ったまま 起きれない状態でいた。

兄の思いを知ることよりも 自分が壊れてしまう事の方が 怖かった…。

だから本心は 兄には言えなかった…。 実の兄妹なのに 言えないなんて…。

「兄ちゃんごめんね… 兄ちゃんを裏切るなんて 絶対に出来ないんだ…
でもね 自分の心を守ることが 当時の私には 大事だった… 重荷にしかなれない 妹でごめんなさい」

今でも そう言えるよ…。
< 8 / 29 >

この作品をシェア

pagetop