雨の日は、先生と
私のことなんて、さほど興味がない人が多く、幸い、私はそれ以上のいじめを受けることはなかった。

ただ、チラシは数日間続いた。

それをはがして回るだけでも、精神的にどっと疲れた。


誰が貼っているかなんて、明らかだ。


だけど、私は、その犯人を突き止めようなんて思わなかった。



許さなくていいんだ。

楓は、私のこと。



私は、許されるべきではない。




その日のお昼、校内放送で校長室に呼ばれた。




何のことかなんて、明らかで。

だけど、隠し通す自信が無くて、私は重い足取りで校長室に向かった。
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