甘い体
変なもん見るような顔。


「あ、私、高木結衣。よろしく~」


軽く自己紹介。


いや、イケメンやなぁ。


「・・・・」


またまた黙ったままの小林優。


そんなんで負けへんで。


「あ、知ってる、小林君やろ?」


「?」

狐にでもつままれた様な顔する小林君。


明らかに発音違う呼ばれ方されたんやろな。

顔、固まってる。


「出身どこ?」

「ん?神戸。」

「へえ・・・・」

「関西人、初めて?」

「あぁ・・」

「よろしゅ~」



自己紹介終了。


そこへ、


「あれ、優?」

一人の男の子がやってきた。

いかにも遊んでそうなロン毛の男。


こいつも確か同じクラスやったよな?


「あ、えっと・・・」


私がその男を見る。

「あ、俺?田中隼人。隼人でいーよ。」

語尾にハートが着いてそうやな・・・


「ども、私高木結、私は結衣でええよ。」

そういう私を目を丸くして隼人は見る。


「結衣、関西人?」

「ピンポーン。」

「俺、関西人始めて。」

「そうみたいやな、このクラス、関西人のらんし・・」

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