甘い体

目が覚めると、まだ夜中の3時だった。

横ではすやすや寝息を立てるノリ。


喉か沸いた・・・・


ベッドから降りると、お気に入りのルームワンピースを着る。


冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出し、乾いた喉に流し込む。


ポロっと目から涙が落ちた。


明日には・・


明日の夜は、私は1人。

ノリは他の家に行く。

それでいい?


ペタンと床に座り込む。

フローリングの床が太ももに触れて冷たい。


ノリが居るとあったかいこの家。

私はノリでこんなにいっぱいやのに・・・


ノリの中には?


私は居る・・・?


「ふぇっ・・・」


本格的に涙が溢れ出す。


イヤだ。


イヤ・・・・・


他の子なんて見ないで・・・

結衣だけ見て・・・・


涙が止まらない。

息が出来ない・・・・


苦しいよ。


苦しいよ・・・ノリ・・・


その時。


「結衣?」


え?起きた・・・・?


あかんっ、なきやまなっ!


そんなこと思っても簡単に涙は止まらない。


「結衣?」


私の後ろにノリが居る。


「そんなとこ座ってたら体冷えるよ。」


ノリは私を後ろから抱きしめる。
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