甘い体
ほんまにこれで最後・・・?


怒ったようなため息。


怖くて顔を上げれない・・・・


ノリの手が私の頭に触れた。



「俺も。」


それだけ言うと私の顎をつかみ顔を上に上げる。


「俺も、結衣が好きだよ?」


ノリの顔は困ったような笑顔だった。



「う、そ・・・」


「嘘じゃない。」


「嘘!」


「嘘じゃねーし。」


「他の彼女は?」


「そんなのいねーよ?」


「嘘っ・・・・・」


涙がぽろぽろこぼれる。


だって・・・・・


信じられへんねんもん。


いつも、ノリが帰ると不安で。


会うのはこの家でだけ。


月曜と木曜の夜だけ。


そんなの・・・・・



「ホントだよ?信じて?」


ノリの顔は悲しそうだった。


「好き・・・・っ・・・ノリが好きっ・・・」


ノリの首にしがみつく。


「俺も、結衣が好き。結衣だけ。」


そのままゆっくりベッドに寝かされる。


「どれぐらい好きか、証明する。」


そう言うと、唇がふさがった。
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