カタチ~shape of love





「サキ…N大にしたんだろ?…兄貴から聞いた…」





「うん…ノブは、アキラと同じとこだよね?」





私は、知ってけど…話を続ける為に聞いた





「いや…そこはやめた」





「…え?」






「センターの結果次第だけど…兄貴と同じとこは行かねぇ。」





「そうなんだ…」






なんで?とは、聞けなかった…





だいたい、わかるから…






「今日、ミカは?」





「え?…あぁ、次の駅で待ち合わせ」






すっかり、ミカのこと忘れてた…





私達は、2人で駅のホームに並ぶ…





相変わらず、話は続かない






「サキ…」





ノブは、目線を私に向けずに…私の名前を呼んだ





私は、返事はせずにノブの方を見上げた





「俺…これ以上お前と友達でいること出来ねぇわ…」





私は、その言葉の意味をすぐに理解できない





…でも、身体は正直で…頭の芯が痺れていくのが分かった








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