愛というキモチのカタチ。
そう言うと真っ直ぐに彬を見つめた。
凛々しい顔がくしゃりと歪む。
眉間にシワを寄せ、苦しそうに応えた。


「嫉妬してるよ…さっきだってあの男がお前を抱き寄せたのがわかって…殴りたくなった。
このはは俺の女だ、って言いたかった…」


グイッと身体を引き寄せられる。


すっぽりと包み込まれる小さな身体。
愛おしく大切な存在。


「アタシがどんだけ嫉妬したかわかった?果歩さんにだって嫉妬したんだからっ。」


そう言うと厚い胸板をグーパンチする。
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