愛というキモチのカタチ。
ダイニングのテーブルに置いてあった1枚の薄っぺらい紙。
それを大事そうに持つと。
「これに間違わないように記入すること。
俺が提出しに行ってくるから。」
よくよく見てみると・・・それって。
「こ・・・婚姻届?!」
マジマジ見つめてもやっぱりそれはペラペラの紙切れで・・・。
「そ。これがあって初めて俺とお前が夫婦って認められるってわけ。
・・・だからくれぐれも間違うなよ?
お前、そういうとこそそっかしいからさ。」
ポン、と頭のてっぺんに置かれた大きな手のひら。
小さい時から何も変わらないその優しい手。