愛というキモチのカタチ。
「木内」


後ろから声をかけられて振り向いたら。


「杉浦君。」


息を切らして走って来たのは、玉砕だ、と告白してくれた彼だった。


「ちょい待って!」


近くまで来ると息を整えるように肩を揺らした。


「ごめん、時間取らせないからいい??」


「あ、うん。」


立ち止まって振り向く。
居住まいを正して杉浦は深呼吸した。



「俺さ、入社した時から木内の事が好きだった。
それは今も変わらない。・・・結婚しても。

知ってて欲しくて。
俺がお前の事好きだって事・・・」



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