愛というキモチのカタチ。
背中からぎゅう、っと抱きしめた。


「ん…あき、ら、ちゃん…?」

寝ぼけたまま俺を呼ぶ、可愛い声。


俺の中の雄が目を覚ます。


「このは…足りない、こっち向けよ。」


耳元でそう囁くと。


クルリと再び寝返りをうったこのはの顔は真っ赤だった。


「エッチ。」

「悪いか。」


首をふるふると横に振り、胸に顔を埋めた。


「好き…彬ちゃんが好き。」


なんて殺し文句を言うんだ。


身体をクルリと入れ替え上から見下ろす。


「このは」

「ん?なぁに?」


…無意識なのかな。
その舌ったらずな返事。


「愛してるよ。」


そう言うと、柔らかな身体を抱きしめた。


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