愛というキモチのカタチ。
「え、じゃあ川藤さんってずっとこのはさんを好きだったって事ですか?」

「そ。なのに年の差があり過ぎて臆病になっちまったんだよな。
俺からしてみたら、そんなの建前じゃん。
好きなら好き。他人のものでも欲しかったら奪う。」

「え〜〜〜、でも無理ですよ〜。だってお隣なわけじゃないですか〜、上手く行かなかったら居辛くないですか?」


美来がそう尋ねると魁斗は真面目な顔をして答えた。


「自分を好きだって言ってくれる娘がそばに居て何にもしない方が拷問だよ。彬はいいさ。こっちゃんは?ずっとずっと辛い思いばかりしてきたんだぜ。」


そう言ってこのはの頭を撫でた。


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