愛というキモチのカタチ。
「かぁくん、いいんだよ。」


それを制止したのは、他でもないこのは本人だった。


「今までのこと、心配してくれてたんだね。
でもいいの。今、彬ちゃんがアタシを見てくれてるから、それでいいの。」


「こっちゃん・・・」


少し離れた所に立っていた彬の元に寄り、ギュッと手を握る。

「アタシは大丈夫。彬ちゃんのどんな過去も受け入れるから。
るりさんのことも、ちゃんと聞いたから。
ね?もうアタシのことでいがみ合うのヤメよう。」


笑うこのはの表情は、穏やかだった。


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