愛というキモチのカタチ。
「可愛いくなんかないです…アタシ…彬ちゃんを振り回すことしか出来ない。何の役にも立たないし…隣に立つには不釣り合いだし。」


悲しくないけど言っていてさみしくなる。


「バカ。役もなにも、お前はお前のまま俺の側に居てくれさえすればいいんだ。変わるな。そのままでいい。」


アタシは変わりたいのに。
隣に立つために、恥ずかしくない女になりたいの。

「今のお前が好きなんだよ。それくらい解れ。」


真っ赤になりながらそう伝えてくれる。


そっか。


今のアタシを好きで居てくれるのか。じゃあ変わらなくてもいいんだね?


「えへへ」


照れ笑いが妙になってしまった。

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