愛というキモチのカタチ。
「和装でするなら、うちがお手伝いするわ。」


香織がそう言った。




いや。



和装がどうのとかじゃないじゃん。



結婚しよう、結婚したい、そう言ったのは彬だ。


なのに。



半年後の今も今までと変わらないのに。



「…わかんない。」

「まぁゆっくり考えてみたらいいよ。」


香織が笑う。


「このはがやりたいようにしたらいいぞ。」


彬がそういう。


何よ、それ。



さっきまでのはしゃいだ気持ちが何処かへ飛んだ。
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