愛というキモチのカタチ。
「で、ちゃんと準備してきたんだろ?」

「あ、うん。で、もうどこ行くのか教えてくれてもいいでしょ?」


そう上目遣いで隣を見る。



運転する時だけメガネかけてる彬ちゃん。
その横顔が…カッコよすぎ。
鼻血でそうになるじゃん!


「そこ。パンフレットあるだろ?」



ダッシュボードに無造作に置かれた書類を手に取る。


あれ?


手紙だ。


「あぁ、その旅館がな、大学時代同じゼミだった奴があとを継いでやってるんだ。
リニューアルしたから招待するってさ。」


へぇ。で、2泊なんだぁ。


でも。
気付いちゃった。


送り主が『猪瀬 果歩』っていう女性だってことに。



ムカッ。
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