あたしと3人の王子様*
「俺、あんま笑えないから……いつかあんな風に笑ってみてーな」
自分があんまり笑えてないこと、気にしてたんだ……
「でも祥太って、あたしとか遥斗の前では笑えてるよ?」
極力明るく、笑顔で言った
「っ、それは花が……」
「あたしが何?」
「もう家着いたし、じゃーな」
え!? そんなのヒドイよ!
せっかく会話が弾んできたと思ったのにな~
またムスッとしちゃってさ、逃げるし!
「祥太のばーか!」
家に入ろうとしている祥太の背中に思いっきり叫んだ
祥太は手をヒラヒラさせて家の中に姿を消した