あたしと3人の王子様*
颯ちゃんたちが、あたしたちがさっきいた道を通った時
涙でボヤけて顔がはっきり見えなかったけど、2人がイイ雰囲気なのは感じとれた
「花ちゃん、大丈夫?」
「あ……大丈夫っ」
ヒロくんは疑わしい目であたしを見てきたけど、あえて何も言ってこなかった
あたしが大丈夫じゃないってわかってるからだよね……
そんな時、―――
ちろりろり~ん♪
愛花からの電話だった
ヒロくんを見ると、ばいばいと手を振って、もう歩き出していた
あたしはヒロくんに手を振り返して、愛花からの電話にでた