あたしと3人の王子様*




「花、いい!?本気で颯太くんと付き合いたいなら今すぐ告って!じゃなきゃあの女にとられる!」




そんな、今すぐって言われましても…




でも、颯ちゃん…付き合ってなかったんだ




それだけでもあたしは心がスッと軽くなった




「それだけ毎日べったりしてても、颯ちゃん気づいてないんでしょ?それなら大丈夫だよ」

「そんなこと言っといて、とられても知らないからね!」




そんなこと言われると、本当に見捨てられそうで怖いな




今回ばかりは、颯ちゃんの鈍感さに救われたかも









「で、愛花はどーなの?」




なんだかあたしばっかり話してて悔しい気持ちになった




「どーって言われても、何にもないし?」

「えー、本当?」




愛花に何にもないってことは、あたしにとって少し嬉しいことでもあった




だって、祥太の好きな人は…愛花だと思ったから




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