あたしと3人の王子様*
「えぇ!?祥太があたしを!?うっそだー!」
祥太は真剣な瞳であたしを見る
そんな目で見られたら…なにも言えなくなる
「俺がそんなくだらない嘘つくと思う?」
「…うぅん」
あたし、どうしたらいいの?
「ずっと花だけを見てた」
何を失わなくちゃいけなくなるの?
「あ、あたし―――」
「返事はいらない…とりあえず帰ろーぜ」
誰も傷つけたくない、なんて綺麗事言えないよね
自分で解決しなきゃ…
「…花」
家についたとき、ずっと口を開かなかった祥太があたしを呼んだ
「兄貴、カノジョできたってさ」
―――え?