あたしと3人の王子様*




沈黙を破ったのは祥太だった




「……俺のところに来る決心はついた?」

「……まだ、だって……申し訳ないよ」




――キキーッ





いきなり急ブレーキ




「きゃっ!」











自転車から降りた祥太はため息をついた




「申し訳ない?俺のこと、好きじゃないのに付き合うから?」




祥太の視線があたしだけに注がれる




「じゃあ、付き合ってから好きになればいいんじゃねぇの?」

「それはっ……」




思わず視線を下に落とす




「……はぁ」




またため息




< 178 / 289 >

この作品をシェア

pagetop