あたしと3人の王子様*
沈黙を破ったのは祥太だった
「……俺のところに来る決心はついた?」
「……まだ、だって……申し訳ないよ」
――キキーッ
いきなり急ブレーキ
「きゃっ!」
自転車から降りた祥太はため息をついた
「申し訳ない?俺のこと、好きじゃないのに付き合うから?」
祥太の視線があたしだけに注がれる
「じゃあ、付き合ってから好きになればいいんじゃねぇの?」
「それはっ……」
思わず視線を下に落とす
「……はぁ」
またため息