あたしと3人の王子様*




そんなとき、屋上に行くための階段を上がる音がした




誰かきた!?

あたしは咄嗟に、物陰に隠れた




「ヒロ~、起きてよぉ」




耳障りな甘ったるい声

彼女…?




あんなにあたしを好きなようなこと言って

すぐに彼女ができちゃうんだ?




…なにこれ、ただの嫉妬




あたしは勘違いをしてたのかもしれない

ヒロくんの特別だって…









「うるせぇ、どっか行けよ」




久しぶりに聞いた声に、

なんだか胸の奥がキューッとなった




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