あたしと3人の王子様*
時間も遅くなってきたから、祥太の家を出た
近くの公園のベンチに腰を下ろした
「てか、これから遠距離だよな」
「あ、確かに…」
今この時間が幸せすぎて
あんまりこれからのことを考えてなかった
「ま、俺たちなら大丈夫だろ。」
「ほんとにー?」
その自信はどこから生まれてくるんだろ…
「俺の溺愛ぶり、触れられないからってナメてるでしょ。
本当は今すぐ抱きしめてキスして、花ちゃんのことメチャクチャにしたいとか思ってるんだよ?」
「なっ」
言葉が出なくて口がパクパク動く
「ねぇ、もう1回『好き』って言ってよ。あの時、びっくりしすぎてちゃんと聞いてなかった」
「え、あ…す、好き」
「も〜、噛むなよ!」
そんな顔を近づけられたら緊張しちゃうんだもんっ
それに香水の匂いとか…なんかクラクラする
「ね、もっかい言ってよ」
あたしはこれから、この極上フェイスの王子様に酔わされてしまうみたいです
「…好きっ」
「うん、俺も」
Fin*