あたしと3人の王子様*



気づけば時刻は9時になろうとしていた




このまま長居すると電車なくなるころまで、花ちゃんのお母さんが話し続けそうだしな……




「あの、俺…今日はもうこの辺で―――」

「え?もう遅いし、泊まって行ったら?」




え、マジですか?




そのお言葉に甘えて、ぜひ泊まらせていただきたいです!




「お母さん!ヒロくんに迷惑じゃない?」




花ちゃんが首を傾げて言った




「えーっ、ヒロくん…どう?」




俺の目、今すごいキラキラしてると思う




まるで子供が新しいおもちゃを買ってもらった時のように




「ぜひ!」

「本当!? 嬉しいわ~♪

なんだか息子ができたみたーい!」




花ちゃんのお母さんに感謝します!




なんかやばい、ことがうまく運び過ぎてる…





< 59 / 289 >

この作品をシェア

pagetop