あたしと3人の王子様*
「ハァー……」
「どうしたの?花ー、元気ないじゃん!」
「そうだ!いつもの花らしくないぞ!」
あのあと、無事にヒロくんに学校まで送り届けてもらった
教室で机にうなだれているあたし
さっきヒロくんに言われた言葉が頭から離れなかった
『イケない子』
確かにあたしはイケない子だ
あたしは、颯ちゃんのことが好きなのに
ヒロくんにドキドキして、ヒロくんに対してなんの気持ちもないのにあんなことして………
あたしはビッチなのかもしれない
颯ちゃんはこんなあたしを知ったらどう思う?
あたしの前からいなくなっちゃうのかな……
そんなの……
「そんなのやだ!」
「なにがそんなに嫌なんだ、白石花!」
……え?
顔をあげたあたしの前には、怖い顔をした先生