あたしと3人の王子様*



「だめー♪」




ヒロくんはあたしの手を取り、床に押さえつけた




「花ちゃんのカワイイ顔見えなくなるだろ?」

「なっ……」

「お、更に赤くなった~」




得意げ顔をするヒロくん




「なんでそんなことサラッと言えるの!?」




ヒロくんは少し考えた後こう言った




「好きな子だし、こーゆうの言ってナンボじゃね?
むしろ好きだからこんな言葉が出てくる…みたいな?」

「~~~っ」




だから、そーゆうのもだよ……




なんて思って内心ドキドキしてたのを顔に出さないようにした












「あ!」




ヒロくんはなにか思い出したかのように言った




「俺、まだ花ちゃんからご褒美もらってないなー♪」




はっ!忘れてた!




「ご、ご褒美って……?」

「え…そりゃあもちろん、花ちゃんからの熱ーいチュー?」




ヒロくんは当たり前だろっていう顔をして言った




< 85 / 289 >

この作品をシェア

pagetop