あたしと3人の王子様*
あ、あたしから!?
「ムリムリムリムリっ!」
「じゃないと花ちゃんの変な寝顔の写メ、学校中にばら撒くよ?」
そうだ……撮られたこと忘れてた
ヒロくんはあたしの手を引いて起き上がらせた
「ほら、して?」
顔を近づけられたら胸のドキドキがおさまらない
「あ、それとも……」
え、何か他にも選択肢があるのかな?
そっちの方がまともな事であることを願おう
あたしのそんな願いがヒロくんに届くはずもなく………
「花ちゃんが気絶するくらい激しいキスでもいいよ?」
「なっ……!」
気絶するって、どんだけすごいキスなんだろう……
って、あたし……心のどこがで、そんなヒロくんの甘い要求を求めてるのかも……
これだからあたしは、『イケない子』なんだ
「ね、どっち?」
かと言って、ヒロくんからの要求を拒むこともできず……
ヒロくんはハァーっと小さなため息をついた