あたしと3人の王子様*



なんでため息?




あたし、ヒロくんに呆れられちゃったのかな…




イケない子、だから




「花ちゃんって、いつもちゃんと言ってくれないよね?

…じゃあ俺が何してもいいってこと?」

「えっ!……そっ、それは―――」

「もう遅いよ?」




―――チュッ




と、軽く響くリップ音




「気絶するくらい激しいキスするからね」

「ヒ、ヒロくん…まっ―――」




止めようとするあたしの声なんて届かず、ヒロくんはあたしの首の後ろに手を回した




「ん……」









な、長い!




と思っていたら、ヒロくんが唇を離した




あたしは肩で呼吸していた





「ごめん、ちょっとやりすぎた」




―――ギュッ




ヒロくんの胸にスポッとおさまる




いい匂いとぬくもりで心地いい……




あたしもギュッと抱きしめ返した



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